シロクマの呪い
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル著 神崎朗子訳 大和書房 2015年 意志力を磨くための方法が書かれている。 その中で、「シロクマの呪い」という話が出てくるのだが、 元々は、ロシアの文豪トルストイが小さい頃、兄から「シロクマのことを考えなくなるまで部屋の隅にじっとしていろ」と言われた。しばらくして兄が外出から帰るとトルストイは相変わらず部屋の隅にじっと座ったままだったということから、 1985年にトリニティ大学の心理学実験室で、ダニエル・ウェグナー教授が学生を相手に 「これから5分間シロクマのことを考えないようにしてください」と指示をしたところ、学生たちはシロクマにとりつかれてしまったというのである。 これは自己コントロールをするとはどういうことなのかという話であるが、 今度生徒に呪いをかけて自己コントロールをどのようにするのかを説明してみたい。 果たして、シロクマの呪いを解くことができるのでしょうか。 自己コントロールを行うためには、そのことを考えないようにするのではなく、それを考える自分を客観視していくことが重要である。 禁煙の話がよく用いられているのだが、今の生徒ならば、さしずめスマホのり用をどのようにことロールしていくのかが問題となるでしょう。